雪見障子

障子の下半分がガラス。これなら障子を閉めても、外の景色が見える。
そんな障子が神宮道オフィスの2階に設置された。なんとも趣がある。
4月末から始まった一連のリノベーションもほぼ終了の目処がたってきた。
あとは残すところ、階段の手すりと外の手洗い場、ライトの配線の一部だ。

まずは外観。玄関灯がついたのが一番の変化だ。それから夜の姿がかなり変わった。
外から見える2階の吹き抜けにある手すりが、檜になった。その姿が美しい。
吊り下げ型の飾り棚も外から見える。ミニチュアカーなどがたくさん並んでいる。
黄色い温かみのある光に満たされ、なかなかの雰囲気を醸し出している。

1階は地味な進化だ。土壁の補強とダクトレールやコンセントの配線工事だ。
照明はおしゃれに配置したので、かなり明るく、華やかになって気分が上がる。
トイレにはウォシュレットが付いた。使い方に少しコツがいるがこれもまたいい。
トイレを出ると檜の洗面台と焼き物の洗面ボールを使える。屋根も伸ばしたので濡れない。

いよいよ2階。リノベ後は土足厳禁だ。階段の下で靴を脱ぐ。登ると檜のフローリングだ。
二畳の畳スペースもある。そこに前述の雪見障子が置かれた。豊かな空間が生み出される。
檜の机も置かれている。檜の匂いと畳の匂い。思わず深呼吸をしたくなる清々しさだ。
梁や柱の黒と、檜の白とのコントラストもいい。日本の良さをすごく感じる場所になった。

檜になった手すりの向こう側の吹き抜けには、檜のキャットウォークをつけた。
窓を拭いたりするのが主な用途だが、そこを歩くドキドキ感がたまらない。癖になりそうだ。
細かいところにも手が入った。2階の灯りは全て1階から操作できるようになった。
さあ、今日から事務所の本格再開。居心地を確かめながら仕事をバリバリ進めたい。