一次情報。

何事も当事者から話を聞く、現場を自分で見ることが何より大事だと思う。
例えば、建築や土木の現場。当たり前だが、何を作るかで現場の様相は全く異なる。
マンションならビルの骨格を立てた後に、壁や内装を作る様々な建材の搬入がある。
エレベータはまだついていないので、踊り場のようなところを設けてそこから搬入する。

いわゆる共用廊下が搬入通路だ。重いパネルから細々した建具まで物凄い量だ。
普通の現場ではプロとしてそれらの資材の搬送を担う人がいるという。
職人だけでなく、そうした方の大活躍でマンションの建築が成り立っているのだ。
ただ、そこにも人手不足の問題が立ちはだかっている。あちこちで悲鳴が上がっている。

小学校など大きなフロアのある建築現場は別の悩みがありそうだ。移動距離が長いことだ。
建物の外の資材置き場から実際に取り付ける現場まで、資材を運ぶのが大変だ。
特に、建築が進む中、日々通れる道が変わる。道も狭くなる。そんな中で運んでいくのだ。
台車などを使うが、取り回しに気を使う。あと高所に取り付ける縦方向の搬送はとても難儀だ。

変わったニーズは土木現場にあった。若い人や子供たちの見学会がたくさん企画されている。
国がそれを奨励しているらしい。なにかしらの加点要素となり、メリットがあるのだ。
おそらく、人材不足の中、若い人に建築や土木の楽しさ、重要さを魅せる目的だろう。
こんな新たな道具で、3Kとは全く異なる世界観があると新たな気づきを生み出している。

現地現物は一番、少なくとも当事者の話を聞くことが大事だ。色々なことに気づける。
そういえば、昨日の夜はイラクの方にお話を伺う機会があった。イラクへの認識が大きく変わった。
平均年齢は25程度だという。人口は現在で4300万人。それから日本と同じ四季があるという。
戦争で数十年失われたが、以前は中東随一の文化を誇る。改めて一次情報に触れる必要性を感じた。