良い会社。

色々なステージがあると思う。まずはしっかりと従業員を雇い続けている会社。
利益を出し続け、安定的に給料を払い続けている会社は良い会社だと思う。
その会社が提供する商品やサービスを継続的に購入してくれる方々がいるということだ。
従業員もその会社に属していることに一定の満足を得ている。だから勤め続けている。

商品やサービスを一人一人の消費ではなく、社会への貢献という観点で突き詰める会社だ。
購入してくれた方々の満足にとどまらず、この商品やサービスがあることの社会への影響を考える。
当たり前だが、新しい商品やサービスが生まれると、それにより社会に変化を与える。
マイナスの影響を得る方々もプラスの影響を得る方々もいる。マイナスを最小にすることに挑戦する。

できれば、その商売があることで、その街やエリアのその他の商売が活性化するのが良い。
周辺の店から色々なものを仕入れる。他の店を宣伝、人の動きを生み出し、回遊を促す。
新たなに生まれた商品やサービスを使って、もしくはヒントをもらって新たな商売が生み出せる。
要は、その商品やサービスが生まれたことが、域内のGDPを増やすきっかけになる事が大事だ。

これは誰かから限られたパイ、市場のシェアを奪うという従来からの発想を超越するものだ。
街の賑わいの元になって、周辺の商売を活性化するという感覚で、みんなで儲けようというものだ。
小さな商売を束ねて、大きな魅力を生むといった感じだろうか。共振、共鳴にも似ている。
志やパーパスといったものをいつの間にか揃えて、デザインの統一感まで生み出していく。

これからの新時代。良い会社を周りをいつの間にか良くしてしまう会社だと思う。
これまでの言語で言うとすれば、経済波及効果を能動的に生み出せる会社だ。
この波及効果は、投資を正当化するための方便として使われる波及効果ではない。
自己組織化の考え方にも近い、波及効果の元となるシンプルなトリガーを引くのが良い会社だと思う。