機運を作る

巨大なプロジェクトのコンペに挑戦した。検討期間はとても短かったが良い提案ができたと思う。
空間デザインのプロが「からまりしろ」のある空間のアイディアをまとめてくれた。
XRやデジタル技術のプロが想像と創造の力を増幅する体験のプロデュースをしてくれた。
コトづくりのプロが次世代の子供たちの心を鷲掴みにする仕組みを生み出してくれた。

イノベーションのプロが世界にある様々な技術の探索と企画実現のための仲間集めに協力してくれた。
それ以外にも様々な領域の仲間たちが、持続可能な「未来」を作るために知恵を貸してくれた。
プロの仕事と触れ合うと、プロの仕事が絡まり合うと、化学反応があちらこちらで生まれる。
そうしたプロの仕事を、「輝き続けるいのちを生み出す」という大きな目的に昇華させていった。

アイディアが閃くまでの時間はなんとも言えない空気感だ。大きなプロジェクトだったので尚更だ。
でも、ある閾値を超えてからのアウトプットの勢いは止まらない。表現がこれでもかと溢れてくる。
改めて、それぞれの持つ魅力的な力と、それらの足し算や掛け算で生まれる力を実感した。
でも、残念ながらコンペの結果は不採択だった。大きな壁に阻まれた。もちろん悔しい。次は勝つ。

チームのメンバーそれぞれがプロとして活動している領域での実績は間違いなく豊富だ。
でも足し算や掛け算で生まれる力の可能性を表現できていなかったのかもしれない。
熱量もなかなか提案に盛り込むことはできなかった。紙の資料での表現に工夫が足りなかった。
ましてや、やり切る力についてはほぼ表現できなかった。プレゼンテーションをして伝えたかった。

可能性に賭けてもらえるためにできること。未来を能動的に生み出していくという機運を作ること。
思わずリスクを忘れて、賭けてみたい、一緒にやってみたいと思ってもらうには何が必要だろうか。
世の中に新しい流れを生むためにも、大きなプロジェクトで象徴的な成果を生み出したい。
その機会を狙いつつも、小さなプロジェクトの中で、日々仲間の輪を広げていこうと思う。