主役が増えること

これまでも色々な表現をしてきたが、今の時代に最も必要なことは主役が増えることだと思う。
商品を買う、サービスを利用するではなく、商品を生み、サービスを提供する。
小さくてもいいので、何かユニークなことを加えた商品やサービスが良いと思う。
みんなに使ってもらうことで、そのシーンにおける主役の1人になれる。ありがとうと言われる。

もちろん、これまで通り、何か大きな商品やサービスを提供するために、役割分担しても良い。
でもその場合には、その大きな商品やサービスの全体像を感じながら取り組みたい。
自分は全体像の中でどの部分を担当していて、どう全体に貢献しているかをはっきりと感じたい。
そうすることで、いろいろな人に役に立ったという達成感や満足感が得られる。

カスタマーファーストという言葉も、決してカスタマー側が使ったり、考えたりすることではない。
もちろん提供側がなにかを我慢したり、卑屈になったりすることでもないと思う。
もっと素直に、提供側がカスタマーの喜ぶ顔を思い浮かべながら創意工夫することだと思う。
カスタマー側は、提供側への感謝を存分に表せば良い。そしてしっかりと対価を払うことも大事だ。

こんなことをやってみよう。次はこんなことだ。次々にカスタマーに問いかけ続けるのがいい。
それは商品やサービスの全体像での新たな挑戦でもいいし、その部分での挑戦でもいい。
決して同じ機能で価格だけ安くしましたにはしないことが大事だ。ユニークな価値を加える。
どんな価値を加えたかを伝える術はいくらでもできた。動画やコミュニティはかなり使える。

これまでの時代の中でも、こんなにも個人が主役になれる時代はなかったと思う。
社会の豊かさは消費者だけでは作れない。多様な価値を生む供給者が増えることが必要だと思う。
供給者が増え、日々、たくさんの新たな商品やサービスが生まれてくる社会。こんな姿がいい。
そんな社会の中では、「買い合い」が進み、ありがとうがたくさん流通していると思う。