デジタルの社会。一番変わったのは情報の流通量だと思う。まさにビッグデータだ。
これまで情報にしてこなかった、できなかったものがデータとなり簡単に流通させられる。
インダストリー4.0やIoTデバイスなどは、データの流通でモノの状況を見える化する革命だ。
人が装置の前で見ていなくても、IoTデバイスが不調などを瞬時に人に伝えてくれる。
お金の流通も変わった。仮想通貨、ブロックチェーン、NFTなどと言われている領域だ。
お金のやり取りがデータ化され、不正な取引がないかを常にモニタリングできる仕掛けだ。
さらに、NFTでは唯一無二の本物を証明したり、取引条件をプログラミングすることもできる。
仮想通貨は、流通量が多くなるに連れて、価値が高まり、魅力的な投資対象としても考えられている。
モノとお金とみてきたが、人についても流動化が進んでいる。副業の増加が象徴的な動きだ。
色々なところでコミュニティが形成されたり、マッチングをするエージェントも出てきている。
ただ、いまのところデジタルデータで完結するというよりは、面接が採用不採用の要となっている。
過去に積み重ねてきた経験はある程度デジタル化できても、デジタル化しにくい部分も多くある。
理想は、それぞれの人の能力が潜在的なものまで引き出され、それを使いたい人に届けていくことだ。
子供の頃に、きらりと光る才能が見出され、それを伸ばすことができたらなんと素晴らしいだろうか。
様々な人の能力が見える化され、それぞれの能力をどう伸ばしたいかに合わせて、学習計画を作る。
学習後には習熟度などが随時更新される。常に各人のもつ能力ポートフォリオが最新に保たれる。
現在は人の手でマッチングが行われている。でも人の手では流通量に限界があると思う。
もっとAIやIoTの力を使って、能力の見える化とその流通、マッチングを増やさないといけない。
もちろん、潜在的な能力の発掘もだ。敏腕人事部長の分身を何人も作っていくイメージだ。
全ての人の潜在力が引き出され、自在に組み合わさったらどんな世界になるだろうか。楽しみだ。