浴槽。

ひとっ風呂浴びる。このフレーズをよく聞いた、いやよく言っている気がする。
要はかなりの風呂好きだ。風呂に入るだけでかなり幸せな気分になる。
もちろん、広い浴槽は良いが、狭いからといってダメなわけではない。
41度くらいのお湯に浸かるのが好きなのだと思う。一気に安らげる気がする。

一番好きな浴槽は檜だ。木の温もりに包み込まれるのもいいが、香りが好きだ。
あと、檜から出る油分のせいか、水が柔らかくなるのもいい。格別な一時になる。
五右衛門風呂もなかなかだった。浴槽に触ると火傷する?と思いながら楽しんだ事がある。
大丈夫と頭でわかっていても、他の浴槽にはないドキドキ感があったような気がする。

昔は金属の浴槽も使っていた。見た目の冷たい感じがあまり好きではなかった。
もちろん、お湯が入っていれば冷たくはないのだが、金属はなんとなく落ち着かない。
最もよく入ってきたのはやはり、FRPのユニットバスだ。白っぽいものが多い。
でも、たまに黒や濃い赤、濃い青といった浴槽もある。かなり雰囲気が変わって面白い。

最近、浴槽にお湯を張る人がへっているという話も聞く。シャワーで済ませる。
ホテルもシャワーのみのところも増えている気がする。日本の風呂文化は変わってきたのだろうか。
最近では温泉という言葉より、サウナという言葉を聞く事が多い。少し寂しい気がする。
もちろん、サウナが嫌いなわけではない。ロウリュウもなかなかのものだ。

でも、やっぱりお風呂がいい。いま一度、風呂の文化を振り返りたくなってきた。
裸の付き合いなどという言葉もある。銭湯もいろいろな進化を遂げている。
ジャグジーなどの高機能を謳う浴槽もある。この間はなぜか岩とセメントの浴槽を作った。
これまでの風呂文化を振り返りながら、これからの風呂文化を考え、楽しんでいこうと思う。