程度が特に普通以上であること。もしくは普通をはるかにこえたものであること。これが「超」の意味だ。
硬さや精密さ、速さや能力など色々な対象に使われる。とりあえず、「超」がつくとワクワクする。
手にとったり、体感してみたりすると、その凄さが実感できる。普通と明らかに違うからだ。
素人でも分かる。驚く。プロも唸らせる。どう使いこなすかに頭を巡らせる。やはり「超」はいい。
例えば、超精密な加工装置。素人がまず思うこと。この装置は高そうだ。手を触れてはいけないものだ。
確かに、高価な機械だ。でも、使い方や注意点を学んで使えば、とても使いやすいことに気づく。
車の場合も同じだ。車格が同じ10年前のファミリーカーと最近のスポーツカーを比べればすぐに分かる。
明らかに道路の状態を意識でき、自分の思うように操れて運転が上手くなったような気がする。
S/N比という言葉がある。シグナルとノイズの比率で高ければ高いほど、必要な情報が取りやすい。
路面状態、タイヤのグリップ状態など、運転に必要な情報が、その他の情報にいかに埋もれないかだ。
スポーツカーのS/N比はファミリーカーのS/N比より高いのだろう。だから、運転がしやすい。
故に、車を操る力を学びたいなら、絶対にスポーツカーで練習すべきだ。値段は少し高くつくが。。。
ファミリーカーは、色々な情報の角がとれて混ざって伝わってくる。2つの情報が相殺されることもある。
だから状況が変わったことが伝わりにくい。どうかわったかはなかなか分からない。
「超」がつくと全く異なる。扱う人が意識している幾つもの状況の細かな変化を別々に伝えてくれる。
加工機であれば、なぜ加工したこの金属がこの状態になっているのかのメカニズムを理解させてくれる。
そのメカニズムに沿って、色々な細かな加工条件を変化させれば、扱う人が作りたいものが生み出せる。
生み出せると、自分の捉えたメカニズムの正しさや間違っていたところが分かる。職人のレベルが上がる。
これは決して、玄人ならではのことではない。素人も注意点だけしっかり学んでおけば同じことができる。
最初に意識する状況の数は少ない。でも「超」はその情報を的確に伝える。徐々にレベルを上げればいい。