客観と主観。

誰がみてもそうだと認められる性質。これが客観性の定義だ。主観性と逆だ。
ビジネスの世界においては、どちらが大事だろうか。意外と2つに分かれると思う。
客観性が大事だという人は、ビジネスとは思い込みで作ってはいけない。
こんな感覚から大事だと言うのだと思う。特に視野が狭い場合は大怪我になる。

しっかりとした市場調査をして出てきた顧客ニーズに従って提供価値を考える。
その提供価値を最も利益の多くなる形で、顧客に届けるための価格やチャネルを考える。
提供価値がここで出会えるということを知ってもらうための方法論を検討する。
いわゆるマーケティングだ。あっと思わず注目を浴びる状態へと仕立てていく。

では主観性が大事だという人はどう考えているのだろうか。どちらかといえば私はこっちだ。
ビジネスには強い想いがまず必要だ。世の中にこれを届けたい、届けることだ大事だ。
社会にこれがあれば社会がもっと良くなる。このくらいの感覚がある方が良いと考える。
もちろん、この主観は社会にアンテナを広げている人が生み出す必要がある。

決して、自分の殻に閉じこもったままで考えた夢物語ではいけないのは当然だ。
自分の主観を世の中に出したらどうなるかを何度も何度も妄想して作り上げる。
街に出て潜在顧客を観察する。潜在顧客と話す。この辺りから客観性が入ってくる。
でも、これも相手の主観性を掴むと言っても良いかもしれない。決してマクロではないのだ。

変な考え方だが、客観性とは主観性をたくさん集めて平均値を取ったようなものだ。
もしくは当たり障りのない抽象度を上げた表現を用いたものだ。故にふわふわしている。
一方、主観性は明らかに具体を持つ。その人がやりたいことが明確に現れるからだ。
かなり極端だが、周囲のそれぞれの人の考えも主観性だ。やはり主観性を相手にしたいと思う。