新たな事を成し遂げようとすると、様々な能力が必要になる。それも一流に能力だ。
まずは構想力。人々がワクワクする姿、そんな人がたくさん集まってくる姿がを描く。
その時のキーワードは本物だ。本物とはしっかりとした背景があり、重みがある。
その背景にある考え方や細部までこだわった美しさが人の心を打つのだと思う。
その構想を実現するには、それを構成する要素を一つ一つ作り上げなくてはならない。
何かを演じるのであれば、衣装が必要になる。舞台や音楽も必要だ。もちろん台本もだ。
しっかりとしたストーリーがあって、そのストーリーを引き立てる組み合わせが必要だ。
プロのアーティストの力が必要で、それも一人ではなくチームとしての活動がいる。
次は演者だ。イベントや事業であれば運営を担う人たちだ。ここにもプロの力がいる。
でも問題も発生する。公演やイベントの場合、毎日やっているわけではない。
限られた日数のタイミングに、プロを集めるのは至難の技だ。それだけをやっても食べていけない。
故に、対象とするもの以外での収入が必要となる。それが参画の条件になることも多い。
そして何より頑張るべきは資金の調達だ。構想にもストーリーにも衣装にもお金が必要だ。
成し遂げたものでお金を稼ぎ、しっかりと投資を回収しなければならない。経営のプロがいる。
メディアを探し、広告効果を担保した上で、丁寧にメリットをつくりつつ協賛企業を探す。
国や自治体の支援の仕組みを可能な限り使う。その上で文化資本のマネタイズにトライする。
何を成し遂げるにも、本当に何十人ものプロの力が必要になる。組み合わせが不可欠だ。
10年前の日本と比べると、だいぶプロの小さな時間を組み合わせ易くなっている。
それぞれの能力を自分の属する企業だけでなく、社会や文化資本のために使う人が増えた。
より自らの能力を見える化して流通させれば、新たな事を量産するのも夢ではない気がしている。