今日はこれから出島に行く。教科書に載っていたあの海に飛び出た出島だ。
当時の出島は最先端で、それ以外の日本とは異なる常識がある場所だったと思う。
日本人の人口割合は他の日本より圧倒的に低く、異文化に満ちていたのではないだろうか。
少し日本ナイズされたどこの国の文化とも違う面白文化だったのではと予想する。
当時、こうした出島という場所を好きな人と、厳しいと感じる人もいたと思う。
好きな人はどんどん常識が塗り替えられていく。変な人に変貌していくのだと思う。
厳しいと感じる人は、お勤めの期間だけなんとか乗り切ろうとしていたに違いない。
でも、日常で望まずとも目に入ってくる異文化、刺激。徐々に侵食されていたと思う。
レーダーチャートの真ん中に日本の文化を置いてみる。外周には欧州各国の文化を置く。
中心に閉じこもっていたいと思う人は小さな丸。冒険好きの人は外周へと面積を広げる。
人によりどの文化の方向に広がるかも、面積の大きさもまちまちだったのだと思う。
でも、交わることで、文化は徐々に融合して、面積の異なる沢山の人で新たな出島文化ができた。
その文化が素晴らしかったどうかなど分からない。でも、とてもユニークだったと思う。
日本の伝統文化も海外から見ればユニークだ。海外の文化もとてもユニークだ。
結局のところ、多様な文化が存在する。その文化同士が交わって変容していく。
大事にすべきものとして守るのもあるし、融合して全く新たな文化を生み出すこともある。
何となくではなく、文化を意識して、守るもしくは新たに育むを選びながら生きる。
1人がたくさんの文化と向き合ってもいい。そうした人々の組み合わせで新たな文化も生まれる。
それぞれの人たちの生き方の重なり合い。それが文化の本質なのかもしれない。
何かしっかりとしたお膳立てをつくるのではなく、出島のような場をつくることが大事だと思う。