連続か非連続か。

これまで取り組んだ仕事の中には、様々な種類の仕事があった。
現状の延長線上で、ダメなところを直していく。いわゆる改善のアプローチだ。
本来こうあるはずだったが、出来ていないところを一つずつ潰していく。
これは連続的に変化するのでとても取り組みやすい仕事だ。成果も確実だ。

一方で、ストレッチゴールをおく、異次元の進化をしたい場合は大きく異なる。
誰もやったことがない、独自のゴールに挑戦する場合はとても大変だ。非連続だからだ。
そもそもそれをやることの意味が、当事者に浸透するはずもない。意味不明となる。
ただ、異次元の進化がもし実現されれば、状況はガラッと変わるのは間違いない。

現時点で、どうしようもない状況の組織や取り組みの場合、非連続が唯一の方法だと思う。
とんでもない赤字では、そんじょそこらのことをやっても正直埒があかないと思う。
とても小さく縮まるか、もしくはやめるかの選択を迫られる。それが企業再生では当たり前だ。
とはいえ、どうしても大事な組織であれば。それを新たな形で活かす道を考えるべきだと思う。

その組織が大事にしてきたものは、当たり前だが価値の高いものだ。だからこそ大事にしていきた。
それの新たな活用方法を考えだし、人を集め消費を促すことが大事だ。まずは売り物を決めることだ。
売り物とは商品でもサービスでもいいが、お金を払ってくれる魅力のあるものだ。
これまでに囚われす、でもこれまでのある部分には大きなリスペクトを持って試行錯誤する。

では連続はだめなのだろうか。そうではない。連続と非連続を共に持つことが大事なのだと思う。
100%連続なものをやるなら、非連続のものをやるための準備にすべきだ。
要は非連続がないとダメなのだ。最初は非連続に違和感があるはずなので、連続を並行してやるだ。
抜本的には非連続だ。どう混ぜるか、どう割合を変えていくか。センスが求められる。