社会に必要なもの。

人間の共同生活の総称。また、広く、人間の集団としての営みや組織的な営み。
これが社会の定義だ。人々が生活している、現実の世の中。世間。とも言われる。
また、ある共通項によってくくられ、他から区別される人々の集まりでもある。
仲間意識をもって、みずからを他と区別する人々の集まりという定義もある。

そんな社会に必要なものはなんだろうか。善悪をわきまえた行動の元となる道徳だ。
人が集団の中で暮らしていく場合には、礼儀作法や思いやりは不可欠だ。
では、道徳はどんな社会を育んでくれるのだろうか。争いのない明るい社会だろうか。
水や食べ物が美味しく、健康に暮らせる社会だろうか。仲間がたくさんいる社会だろうか。

おそらく、助け合いの社会だと思う。みんなの顔が見えて、困っている事をなくしていく。
それぞれがやりたい事、できる事を通じて、社会に役立つ価値を生み出していく。
それぞれが生み出した価値を相互に交換する中で、生きていくために必要なものを手に入れる。
食べ物、飲み物、住居、衣服、娯楽などだろうか。価値を生んだ対価で購入していく。

遠い昔は物々交換で生み出した価値を交換して欲しいものを手に入れていた。
今は、ほぼ全ての価値を一度お金に変えて貯める。そして欲しい価値が出た時に使って買う。
多様な価値が生まれ、その結果、お金を稼ぐのが上手い下手という差も大きくなった。
だんだん上手く稼ぐ仕組みの中で働くことが一般的になった。自律性がなくなっていった。

今の社会に必要なものは、改めて道徳だろう。そして誰もが自律的に価値を生み出すことだ。
自分の能力を使って、身の回りにいる人々の困りごとをなくし、楽しみを生み出す事だ。
そういったことが見つけられ、必要な人に届けられる場をつくることだ。役立った実感を得ていく。
魚市場の能力版だろうか。デジタル上でもいい。社会に役立つ能力を流通させる場を作りたい。