いのち輝く未来社会。

2025年の万博。メインテーマは「いのち輝く未来社会」だ。とてもいいテーマだと思う。
恐らく、ほぼ全ての人や企業がこのテーマに対して、強い共感を持つと思う。
万博で繰り広げられる様々なストーリーは今から楽しみで仕方がない。
テーマに触発されて、具体的なアクションを始めた人や企業も沢山いるだろう。

一方で、「いのち輝く未来社会」では、具体的な行動に移りにくいと感じる人もいる。
でも大丈夫だ。ユニークなプロデューサーがそれぞれついた8つのサブテーマがある。
いのちを、知って、育んで、守って、つむいで、拡げて、高めて、磨いて、響き合わせる。
この8つのキーワードを聞けば、具体的な行動が思いつく人もかなり増えると思う。

まず、いのちを知ることが出発点だ。いのちに向き合うための基本的な態度を再認識する。
育むでは、あらゆる命がいまここに共に生きる奇跡を感じる。人中心でなくいのち中心の世界だ。
いのちを守ることは、対話によって互いを認め合い、自分が変わることで未来の世界も変えることだ。
紡ぐは、食を通じて、様々な当たり前をリセットし、感謝や優しさが生まれてくる世界を作ること。

拡げるでは、技術と融合することにより、いきたい「いのち」を自ら設計する世界への挑戦だ。
高めるは、「生きている!」という感覚の発露だ。創造の喜びで世界を繋いでいく。
磨くでは、デジタルの身体による合わせ鏡で、物理的に現場にいくことの価値を作るという。
響き合わせる。経済だけでなく、環境や人権、教育、健康など多元的な軸での文明の再構成だ。

イメージが湧いたもの、想像がつかないもの。人によって感じ方は違うと思う。これも多様性だ。
でも、「いのち」を改めて考えて、向き合っていくことがいま必要なことは感じていると思う。
開幕まで1000日と少し。日本の至る所で、あらゆる人や企業で、小さな活動が起こせたら凄いと思う。
それらを、8つのサブテーマで束ねて、世界を豊かにするレシピとして持続的に発信できたら素敵だ。