2年前くらいだろうか、初めて電動アシスト自転車に乗った。とても驚いた。
ペダルを漕いだ力の2倍までのアシストを自動でしてくれる。使い方に迷いはない。
上り坂をぐいぐい進む。前のカゴに荷物を乗せても全く問題なく発進できる。
まるで脚力が上がったかのような感覚に見舞われる。うまく制御したものだ。
使い方で変わったのは、電池を取り外して充電が必要なこと。それからスイッチを入れること。
それ以外で意識するのは、電池やモーターがあるからか、車重が重くなったこと。
駐車しようとスタンドを上げたり、位置をずらそうと持ち上げたりすると、重さを感じる。
でも、それ以上に乗った時の爽快感、疲れない安心感が素晴らしい。たくさん売れるはずだ。
いわゆる電動キックボードなどと比べると、要は自転車なので免許がいらないのも良い。
スピードがたくさんでることもなく、これまでの交通を大きく変えることはない。
それが故に、歩行者もこれまでの感覚が使える。安全な混合交通が保てるのだと思う。
暮らしの「うまいアップデート」と言えると思う。運転者も周囲も安心できる。
あまり意識させずに、そっとアシストしてくれる。このコンセプトはどこにでも使えそうだ。
手で使う道具はどうだろうか。ハサミ、ノミ、ノコギリ。流石に難しそうだ。重くなって使いにくい。
筋トレマシンはどうだろうか。負荷を意のままに変えられたら良さそうな気がする。磁性流体か。
最近のアシストスーツはまさにこの感覚だ。そのうちレバーのないモビルスーツができるのだろうか。
あ、車も心地よいアシストの塊だ。ハンドルやブレーキの重さを軽減するアシスト。
車体の傾きを自動で補正してくれるアシスト。後輪も操舵して小回りを効かせるアシスト。
これらは、みんなこれまでと同じ感覚で操ることができる。運転がうまくなった錯覚に陥る。
暮らしに少しだけアシスト。まだまだ広がる領域はあるように思える。探してみたくなった。