ピラミッド構造、系列、サプライチェーンなど、商品やサービスを届けるために活用してきた。
この商品を作るぞ、このサービスを届けるぞ。それを圧倒的な効率でやり切るのが勝ち筋だった。
効率を突き詰める活動はいわゆる改善だ。オペレーションには常にボトルネックが存在する。
ボトルネックを解消しても、また別のところにボトルネックがでる。終わりのない改善だ。
この戦いを制した企業は、スケールを活かして他社に比べて圧倒的な低コストと高品質を実現できる。
衣食住どんな分野でもこうした戦いが繰り広げられてきた。消費者には大きな恩恵が生まれた。
安くていいものが買える。海外に出ていた時には、住むなら日本しかないと常に思うほどの違いだ。
単品の商品、サービスにおいて、日本は圧倒的なアドバンテージがあるように思える。
もちろん、それぞれの商品やサービスの使い方、楽しみ方の提案も数多くある。興味があがる。
それぞれの商品やサービスをより多く販売するために、組み合わせで使うものも一緒に売る。
楽しみ方のシーンが目に浮かぶ。それを実現するのに必要なものがそこでワンストップで揃う。
広告や店での演出はシーンの描写が多く、消費意欲がどんどん喚起されついつい買ってしまう。
それぞれの商品やサービスを持った会社が自社の売上を上げるために様々な工夫をしてきた。
そこに一石を投じたのがSDGsだと思う。人や社会や地球に優しいを実現する取り組みだ。
個々の会社の範囲に留まらない取り組みだ。個々の会社がどんな貢献ができるかを考える。
たくさんの会社が役割分担をして、成し遂げることが大事だ。もう勝ち負けではなくなる。
自分の会社のサービスが優しい社会にどう貢献するか。「安くて良い」が正しいのか。
よりたくさんの人の心の豊かさを生み出すためにどう貢献しているか。もっと何ができるのか。
人や社会や地球に優しいを実現する上で、カバーできていない役割は何か。誰がやるのか。
やっぱり、社会をデザインすること、構想することが必要だ。自分の生きる社会を大事にしたい。