移動といえば、歩くことでしかなかった時代もあった。その後、馬にのり、そして馬車ができた。
スピードも格段に上がった。それに合わせて道幅は広がり、人と馬車などの混合交通が始まった。
街の情景は大きく変わった。流石に数年単位とはいかないが、数十年単位なら街は様変わりする。
人生100年時代ならば、生きている間に少なくとも3回くらいは様変わりを体験することになる。
いまドローンに注目が集まっている。発端は軍事利用だと思う。ドローンで偵察や攻撃をする。
目的の場所まで自動もしくは遠隔操作により音もなく精密な動きで飛んでいくことができる。
周辺監視のセンサーや遅延のない通信システムなど、様々な要素技術が急速に発展したのだ。
軍事なので有効と分かれば、即座に実践投入するというスタンスも発展を後押しした。
このドローンが日常に入り込もうとしている。大きさが様々なドローンの活用が模索されている。
数人の人を乗せて垂直離着陸するドローン、宅配便ほどの荷物を届けるためのドローン。
鉄塔の上などの高所、配管などの狭所、人が住んでいない遠所など、人の代わりに行ってくれる。
制御の進化と操る技量の進化次第だが、今後の活躍の場所は無限に広がると思う。楽しみだ。
ドローンの世界で一番変わるのは、高さ方向が加わり真の意味で地図が3次元になることだと思う。
これまでも例えば高層ビルのエレベータ、上下線が2層の高速道路などで高さを意識することはできた。
でも、これからは高さ毎に空路が設定されるだろう。とはいえ離着陸も必要だからどこかで交差する。
交差を避けるなら超高層ビルの最上階同士を繋ぐ専用空路だ。ドローンの発着場は地上に限らない。
もうひとつ大きな変化は、ドローンが落ちるという万が一だ。電池切れ、衝突など可能性はある。
小さいドローンならヘルメットを被ればいいが、大きいドローンでは間違いなく命に関わる。
大きなダメージがあっても制御できる仕組みや地上に落ちる前に減速できる仕組みなども必要そうだ。
道路交通法ならぬ空路交通法も整備されていく。なんだか面白くなってきた。楽しみだ。