経営戦略やブランディングのキーワードとして、最近よく使っている「パーパス」という言葉。
一般的には「意図や目的」という意味だが、ここでは企業や組織、個人の存在意義という意味だ。
企業や社会のありたい姿を定義するための根幹・拠り所となる概念であり、社内外に発信していく。
パーパスを軸に、戦略、商品・サービスの品揃え、社員の行動様式まですべての「向き」を揃える。
パーパスは、コロナ禍など予期できない環境変化があっても「ぶれない軸」であるのが望ましい。
社会や地球にとって、本質的に重要で普遍的であること。これがぶれないためには最も大切だ。
ぶれずに実践を続ければ、社内外からそのパーパスという志に賛同する人や組織が集まってくる。
そうすれば、パーパスに向いた様々な取り組みが組み合わさり、うねりとなって事業を生み出す。
個別ではスケールせず成立し難かった事業も同じパーパスの事業群の中に入ると、収益化できる。
パーパスが同じ、つまり最終的な生み出したい社会の向きが同じなら、協力関係が作れる。
より早く生み出したいという意思も実現できる。其々の不足していることを其々で補い合えばいい。
個別具体の動きはもちろん違うが、ゴールが同じであれば互いの経験値が役立つ確率は高いはずだ。
持続的な収益を生む活動にするためには、沢山の取り組みが増幅し合うことが必要だ。
自ら、周囲の人や組織、供給者のみならず需要者も巻き込んだみんなが主語の取り組みにしたい。
供給者だけだとお金をもらう人が固定される。お金を回すには需要者が供給者になることが大事だ。
供給者が需要者になる。需要者も供給者になる。そんなバランスの良い取り組みを揃えていく。
だから、パーパスはみんなの分かり易い言葉で、みんながやれる、やりたいと思うものにしたい。
大目標は抽象度を高く本質的かつ普遍的にする。みんなが「間違いない!」と思えるものがいい。
でも抽象度が高いものだけだと、自分のやることを具体的にイメージするのが難しい。漠としてる。
大目標に加えて中・小目標を持つ。ツリー状にする。抽象と具体の繋がりが見えると動けると思う。