変曲点を持つ。

文化もそうだが、これまでを守るだけではなく、新たな進化が必要だと思う。
何も変化せずに一定であることを否定するわけではないが、少しつまらない。
これまでの築いてきたものを一度冷静に俯瞰して、新たに組み直すことがしたい。
もちろん全部が悪いわけでもないし、全部が良いわけではない。だから立ち止まるのだ。

前職は6年で立ち止まると決めていた。結果はコロナ禍などもあり5年半と少しだった。
最後に想定外の役割を担ったが、それはそれで貴重な経験になったと思う。
きづきアーキテクトは先月末で設立4年を超えた。お陰様で順風満帆だ。
日本のものづくり企業を元気にと考えていたが、想定外の活動に恵まれている。

現在は文化という領域をメインに活動している。もちろん、ものづくりは忘れていない。
伝統工芸の職人には興味津々だし、彼らの新しい仕事づくりにも挑戦している。
最近気づいたのは、職人芸、アーティスト、クリエーターと製造業の相性の良さだ。
今では、互いに不足していた部分を補完できる存在なのではないかと考えている。

話は戻るが、きづきも変曲点を持とうとしている。新たな技や流儀を持ち込みたい。
これまで培ってきたものをゼロにしたいという考えはないが、新たに組み直したい。
その役割を次代に担ってもらおうと思う。もう準備は整っている。あとはバトンタッチだ。
もちろん、私の役割が無くなったわけではない。これからは最後の責任を持たないだけだ。

いずれにせよ、今まで通り、いや今まで以上に信じる道を進もうと考えている。
更なる進化には不可欠だと思うからだ。今後は社会への露出の仕方も変わるかもしれない。
スケールを一部で追い始めるかもしれない。志さえしっかりしていれば全てありだと思う。
どんな形できづきが変容していくか楽しみで仕方がない。全面移行は8月だ。