俯瞰の二軸。

視野を広げる。これは難しいと考えられがちだが、そんなこともないような気がする。
大変なことではあるかもしれない。大変はやればできるで、難しいはやるのが難しいだ。
なぜ、難しくないのか。視野を広げる対象を明確に持てば良いだけだと思うからだ。
その対象は、社会においては、登場人物ということになる。少し考えてみよう。

何か新しいことを始めるなら、必ず供給側と需要側が生まれる。供給側も1人ではない。
色々な人たちがそれぞれ力を出し合って、多様な顧客の人たちの喜ぶ姿を生み出すのだ。
お金のやり取りはもちろん発生するが、広告を出させてあげるなど、間接的な方法もありだ。
そうなると、供給側と需要側以外の第三者が入る。言い換えれば別の受給の関係が重なるのだ。

さらには、その新しいことを周囲で見ている人がいる。賛否両論あるはずだ。そこも対象となり得る。
ここまで来ると、視野を広げる対象はある程度見えてくる。対象すべての人の変化を見ればよいのだ。
その新しいことが始まると、何が変わるのか。対象が少し多いとは思うかもしれないがやればできる。
視野の対象が分かった。もう一軸は時間軸だ。その新しいことのゴールまで道筋を考える。

それぞれの対象がどんな道筋を通って、その新しいことのあるより良い世界に行き着くか。
これをデザインすることが大事になる。対象によっては寄り道をした方が良い場合もある。
先に進んでもらうのがよい対象、しばらく隔離しておいた方がよい対象すらあるかもしれない。
いずれにせよ、対象それぞれのゴールまでの時間軸での道筋を見れば俯瞰の二軸は完成する。

組み合わせ、シナリオ。これらは何パターンもあるだろう。でも一つ一つの作業はできるものだ。
故に、この視野を広げる俯瞰の二軸を突き詰めるのは難しいのではなく、大変なのだ。
もちろん、組み合わせにはセンスが必要だ。でもそれぞれの対象の気持ちになればできない事はない。
訓練すればスピードも上がる。なにより社会のデザインの魅力にきづく。トライして欲しいと思う。