何か新しいことに取り組もうとした時、どんな組織でもこの言葉が出てくる。
色々やるべきことがあるので、新たな問合せには残念ながら対応できないとなる。
もちろん、筋の悪い問合せを受ける必要はないが、やりたいのにできないのは勿体無い。
なんとかして、時間を捻出することが必要になる。どんな方法があるのだろうか。
まず、コアの業務と付帯業務に分ける。当たり前だが、付帯業務になるべく時間を使わない。
仕事の全体像を捉え、付帯業務を上手く切り分けて、社内の他のリソースに任せることが大事だ。
もちろん社外リソースでもいい。キャッシュアウトとなるが、価値創造を加速できるならOKだ。
社外を使う方が、切り分けもしっかりでき、コスト意識を持って仕事に当たれるという利点もある。
コア業務はどうだろうか。付帯業務を切り離したとしても、すぐにリソースが不足する。
そんな時は、類似の能力を持った外部のリソースを使うのがいいと思う。それは競合だ。
10年くらい前までは、競合とは限られたパイを奪い合う存在だった。今は少し違うと思う。
そもそも新たな市場を創り出すのなら、パイの大きさは決まっていない。早く大きくしたいだけだ。
それならば、力を合わせる方が合理的だ。「同じ顧客に少し違う技術を別々に」では非効率だ。
双方の持つ技術や発想を組み合わせて、より価値のあるものを生み出す方が良いのは当たり前だ。
過去の時代の競合は、今の時代では仲間になりうるのだ。想いや志が合えば仲間になれると思う。
上手く仲間連合を作れば、市場で際立つこともできる。より大きな存在として認知されるようになる。
仲間連合では、役割分担をしながら案件を進めてもいい。仲間の誰かに丸ごと任せるのもありだ。
でも、内容は必ず共有する。互いの経験を共有して、加速成長を実現していくのだ。共存共栄できる。
コア業務の仲間の話をしてきたが、付帯業務と思っていることをコア業務と捉えている企業もある。
そうした企業が仲間に入ると、仲間連合は更に強くなる。新価値の量産体制が整うと思う。