昨日は京都で面白い会社を訪問してきた。3次元に関わるものづくり⁈をやっている。
入り口を入ると、すぐに特徴的な品々が並んでいる。ミニチュア工具は一際目立つ。
大きさは3cmくらい。ハサミやノギス、ノコギリなど20種類弱のラインナップだ。
それらは単なるミニチュアではない。ハサミならちゃんと紙が切れるという代物だ。
軽いのでイヤリングにもなる。全体のコーディネートにもよるが、結構可愛いと思う。
キーホルダーもある。10個の工具が入った名刺入れになるケースも販売している。
アタッシュケース型の名刺入れで、開くと工具が真っ先に目に入る。確実に記憶に残る。
その他にも湯煎で溶ける金属で、鋳造体験ができるキットなども販売している。ワクワクだ。
目玉は、1階の奥にあるCTスキャンだ。人の頭の状態を撮影するのに使う技術だ。
脳梗塞などの診断で使われるが、頭内部の状態を輪切りにしたかのように撮影できる。
人用の装置は短時間で撮影できるタイプだが、産業用のこの装置は30分くらいかけて撮影する。
様々な角度からX線を照射して、様々な深さの撮影をして、何千枚かを合成して立体を作る。
出来た立体は、どこでもスライスができる状態となる。まさに非破壊で中の構造まで明らかにできる。
ピーマンは割らずに中にタネが何個どうやって付いているかが分かってしまう。
仏像なら中が中空か?厚みはどのくらいか?中にしまってあるものがあるかなど、丸わかりだ。
もちろん、そのデータを使ってその物の再現もできる。3Dプリンタを使って成型する。
素材はプラスチックでも金属でも作れる。表面に色付けをして本物に近づけることもできる。
虫や植物の標本の依頼もあるという。なるほどなと思ったのは、飛ぶ仏像の話だ。
阿弥陀如来は極楽浄土から雲にのってやってくる。これをドローンを使って再現した。
本物をスキャンして中空の軽量仏像をプリント。それをドローンに載せて飛ばしたのだ。発想が凄い。