会社法では、親会社を、株主総会での議決権を50%以上握っている会社のことを言う。
要するに親会社は子会社の経営を実質的に支配できうる法人のことだ。
とはいえ、色々な経営方針はある。ガチガチに管理する方法はその一つだ。
また、完全に任せてしまうやり方もある。つまりは親会社の子会社管理方針による。
グループに沢山の会社がいる場合、親会社はどうしても一律の管理をしたがる。
もちろん、社会に貢献する、利益を出すなどの本質的なことは大事にすべきことだ。
でも、子会社にも色々なステージがある。それらを一色単にすると色々な弊害が出る。
成熟している会社とまだ成長前の会社では当たり前だが、同じ管理はできない。
とは言っても、数が多い場合、一つ一つの会社をきめ細かく見ることは難しい。
その場合、子会社を幾つかのタイプに分けて管理するのがいい。
完全にお任せから、ガチガチに管理という軸で程度を3パターンくらい持つのがいい。
これに加えて、投資対リターンの時間軸を少し加えると、効果的な管理ができると思う。
まあ、ただ一番大事なことは自律性を高めることだ。管理ではなく自律経営だ。
どんなに管理が必要でも、やるべきことを全て提示した瞬間に考えなくなる。
ゴールの姿を共有して、子会社の実力に応じた創意工夫を促すこと。これが何より大事だ。
匙加減は難しい。普段の対話の中から経営者の自律性や経営力を常に見極めなければならない。