コトから目的の達成

企業をはじめとする組織には必ず目的がある。目的のために組織がある。
多くの場合は利益や顧客の満足を得ることが目的だ。従業員や地域にも目がいく。
それらを通じて社会に貢献したい。これが多くの組織の最終的な目的といっていい。
もちろん、どんな商材を扱うかは組織によって違う。でも本質的な目的は同じだ。

数十年前はモノがなかった時代。良いモノ、安いモノを作れば幾らでも売れた。
社会にモノが氾濫してくるにつれて、独自の価値のあるモノ、限定のモノが売れるようになった。
職人の技や高いデザイン性などが付加価値の厳選になった。美しいモノだ。
その後は、モノが起点ではなく、コトが起点となり始めた。生活のシーンが商材だ。

これを、こんな場所で、こんな使い方にすると、心が豊かになる。そんな感じだろうか。
企業は、自前主義ではやり遂げされなくなった。モノだけが揃えば良い時代は終わったからだ。
場所は誰か別の企業がもっているし、使い方はSNSなどで対話した方が効果的だ。
コトを実現するために必要な要素を素早く揃えることが重要になってきたのだ。

それだけではなく、だんだん企業にも人格が必要になっている。目的を追い求める人としての人格だ。
そして、目的の達成のためには色々な手段がある。そうした手段の組み合わせに独自性が生まれる。
最初のうちは、身近なものの組み合わせで独自性を発揮できた。最近はそれでは独自性は生まれない。
これまで活用したことのなかった新たな要素が必要になる。遠い分野から持ってくるのが良い。

そうだ、目的というフィルターを通して、世の中の様々なものをどれが使えそうかと見てみる。
すると、思いもよらないものがそのフィルターに引っかかってくる。妄想力でいくらでも見つかる。
人でもモノでも一緒だ。凄腕や凄技をこういう使い方で活用すれば、目的達成に大きく前進する。
人やモノの凄腕や凄技の言語化と対価の取れる活用方法。これからの活動はここに注力したいと思う。