プロの仕事。

おそらく、どんな職業のプロにも同じ特徴があるのではないかと感じている。
なにより、アウトプットへのコミットメントの強さだ。こういう価値を生み出す。
そんな想いの強さと言っても良いと思う。そこには何か志のようなものを感じる。
先を見据えて、ぶれない軸で、その軸を拠り所にアウトプットを形作っているのだ。

もう一つの特徴は、スピードを意識していること。これは全員ではないかもしれない。
でも、世の中にたくさんの作品を送り出したい。そんな気持ちを持っているプロは持っている。
別の意識もあるかもしれない。プロはプロとしての対価を頂く。ゆえに単価が高い。
よって、出来上がった作品に掛けた時間と作品の対価のバランスは考える。

時間を掛け過ぎたとしても、その時間に時給を掛けた金額を請求したいとは思わない。
逆に短い時間でできたとしても、その時間に時給を掛けた金額にすることもない。
要は、作品の価値に見合った対価を頂きたいだけなのだ。もちろん、対価の設定は難しい。
なぜなら、プロが思う作品の価値と、受け取る側が思う作品の価値は同じではないからだ。

それどころか、受け取る側としては、現時点ではなんの価値も感じない場合すらあり得る。
これは未来を見据え過ぎているから起きることだ。理解の範疇を超えているといってもよい。
この場合でも、説明責任は確実にある。なぜその作品が価値になるかの共通理解を作る必要がある。
そこを含めてのプロなのだが、相手があることなのでなかなか上手くいかないことも多い。

共通理解の鍵は、視野の広さだ。関係者を見渡せる力やその関係者の未来を見せる力だ。
そこには表現力もいる。ただ、往々にしてここはプロであっても手段が限られていることが多い。
文章やロジック、図表までが得意でも、グラフィック、デザインは苦手な場合が多い。
人の心を動かすコミュニケーションもいる。答えはある。プロでチームを組むことだと信じている。