仲間を宣伝する。

ずっと前から心がけていることがある。それは日々の生活の中で仲間を宣伝することだ。
仲間といっても仲良しクラブの近しい人というわけではない。凄腕を持つ仲間だ。
出会った人がそれぞれ持っている課題を解くために一緒に働いてみたくなる仲間を紹介する。
この人とぜひ会ってほしい。この人ならヒントをくれると思う。そんな感じだ。

もちろん、中途半端ではなく、真剣な課題と感じた時だ。出会いを実りのあるものにしたいからだ。
その人が紹介した人に会いに行って、話が盛り上がらないととても悲しい。そこは慎重に行う。
1日に十人くらい紹介することもある。ゆえに、紹介したくなる仲間を常に探している。
日々の人との出会いは、仲間の紹介と紹介したくなる仲間の探索を並行して行っているのだ。

コンサルティングという商売をやっている頃から、宣伝はほぼ仲間の紹介だけだった。
自社の取り組みを紹介するときも、こんな凄腕の人と一緒にこんなことをやっている。
そんな感じだった。すると、次第に面白いことを多様な人とやることが上手い会社となった。
オープンイノベーションの起点を作る会社と感じてくれた人も多くいたと思う。

きづきアーキテクトもその感覚を継承している。仲間をどんどん増やそうと日々頑張っている。
仲間がやりたいことをきづきでやる。足りない機能だけをきづきが担うことで実現を支える。
そんなやり方もある。いずれにせよ、そうした共創を通じて深く理解した仲間を宣伝する。
そうすると、仲間同士の化学反応、仲間の増殖が起こってくる。結構な勢いだ。

昔から営業が好きではなかった。自らの持つ商品やサービスを素晴らしいと言うのが苦手だった。
相手あっての商品やサービスだと思うと、足りないもの、合わないところがあるはずと思っていた。
そんな思いの中、足りないものはあの人にお願いすればいい。これが仲間の宣伝の始まりだ。
振り返ると多様な能力が流通するきっかけになったと思う。これが当たり前の世の中にしたい。