ここ数年、地域の活性化という目標をよく耳にする。大事な目標だと思う。
ただ、同時にとても曖昧な言葉だと思う。地域とはどこか、活性化はどのくらいか。
ここにある程度な定義がないと、色々な取り組みが成功なのか失敗なのかがわからない。
そもそもどのくらい大変な目標で、どんな陣立で挑まないといけないのかもわからない。
地域の定義は比較的容易だと思う。周遊もしくは回遊してもらうエリアを定める。
活性化なのだから、誰に周遊してもらうのかも大事だ。まずは住民からな気がする。
住民が活発に動き回っている場所の方が、来訪者にとっても魅力的だと思う。
故に、家族連れ、若者、高齢者などの住民、そして来訪者だ。国内からと海外からだ。
周遊、回遊、動き回っているという表現をしたが、要は行き来や売り買いの頻度だと思う。
対話の数というのもありかもしれない。住民同士、住民と来訪者、来訪者同士でもいい。
それには、日常的に思わず立ち寄りたくなる場所、沢山の見どころが欲しくなる。
それも密度高く存在することが大事だ。商店街のような密集している場所もとても良い。
飲食といった日常に必ずあるニーズはもちろんだが、非日常を能動的に持つことも必要だ。
来訪者にとってはその土地に根付いた日常が魅力になる。住民にとっては非日常は娯楽になる。
もちろん、来訪者にとってもその土地ならではの非日常も大きな魅力だ。それらをうまく演出する。
これまで培ってきたもの、そしてこれから文化として育てたいもの。上手に混ぜていけばいい。
来訪者にはその地域を象徴するわかりやすいアイコンやランドマーク、ゲートウェイが必要だ。
そうしたものがあれば、目に留まりやすい。そこを起点に地域の魅力を伝えていける。
でも一番大事なことは活性化のレベルだ。何人がどんな状態になっていることなのかだ。
そこを起点にやるべきこと、陣立をつくり、実現の道を歩んでいく。ぜひ定量的に進めていきたい。