ワクワク感。

未来を垣間見た時、とてもワクワクする。その実現に胸が踊る。
その未来は、やはり今とはかなり異なるもので、新しいものだ。
今あるものの単純な進化や延長でないから、ワクワクするのだと思う。
ある意味で、常識を裏切っているからこそ、新鮮に感じるのだ。

ワクワクを作り出す手法はいくつもあると思う。まずは組み合わせだ。
最近では工場とアートという組み合わせに妄想が膨らんでいる。
モノを生産性高く作り出すのが工場だったが、別の切り口で魅力を紡ぐ。
工場の現場をどう切り取り、そこに組み合わせるものを考えていく。

以前感動したのは、工場の加工工程の動画に加工音をリミックスした楽曲だ。
ある画角で加工現場を切り取り、時間軸を操りながらアートな加工現場を生み出す。
もちろん、トッププロによる作品だ。なんの変哲もない現場がキラキラと輝きだす。
作品は世界デビューをして、世界中の広告賞でメダルを獲得していった。

組み合わせのコツは、やはり意外性だと思う。そんなことをやるの。これが必要だ。
また、その道のプロ同士だからこそ素晴らしいものが生める。工場の匠とDJだ。
なんの変哲もない工場も、一般の人から見ると、信じられない光景が広がる。
そうしたものを、別のDJというプロが再編集して作品に仕立てる。ワクワクしかない。

工場には圧倒的なスケール、原理原則、緻密さ、創意工夫、歴史などが詰まっている。
そうしたものをセンスよく切り出して、何かと組み合わせる。一気に伝達力が高まる。
世の中にものづくりの素晴らしさ、力強さが伝わり、ものづくりの意欲が高まる。
分野が混ざり合う中で、新たなものづくりも始まる。ワクワクはどんどん増幅していくと思う。