マンションの庭できゅうりとトマトを育てる。もう数十年も前にやっていた。
朝起きるのが楽しみで、日に日に育っていくのをみるだけで、ワクワクした。
ミニトマトなら簡単に育つ。もぎたてのトマトの香りはなかなか食欲をそそる。
きゅうりは少し油断すると、どんどん大きくなった。巨大になると大味になる。
まだ本格的にはできないが、近いうちに再び食べ物の栽培をしたいと思う。
隙間時間を見つけてはネットで調べていると、メロンの水耕栽培の記事を見つけた。
水耕栽培。つまりは土を使わず、水と液体肥料のみで育てる栽培方法だ。
メロンが作れる。だいぶテンションが上がった。ご褒美が日に日に育ったらかなり楽しい。
少し前に開発されたこの栽培方法は、美味しい、手間要らず、さらに収量が多いという。
いいことづくしだ。水耕栽培槽の水の流れに工夫を施しただけらしい。だいぶシンプルだ。
おそらくマンションのベランダですらできそうな感じだ。これからの世の中にぴったりだ。
農業の素人が研究に研究を重ねてあみ出したと言うが、少し時間ができたら最もやってみたいことだ。
水や養分がどう流れたら、メロンの根の一本一本に必要なだけ、届けられるのだろうか。
こんな試行錯誤だったようだ。根の周りに常にある一定の水と養分を存在させればいいのだろうか。
もしくは日の高さや月の満ち引きにそって、水と養分の混ざり具合、量を変えるべきなのだろうか。
水を吸いたい時、養分を吸いたい時などがあるのだろうか。そんな仮説を立てたくなる。
あ、できたら今まで成功したことのない作物で挑戦したいと思う。IoTの技術を使えばできそうだ。
気温、気圧、湿度、日光の角度、月齢。仮説検証にビックデータを使えばメカニズムを見つけられる。
やり始めたら止まらなそうだ。唯一良いのは、作物の成長が比較的ゆっくりだということだ。
そうでなかったら、眠ることも忘れて没頭してしまいそうだ。さあ、少し助走を始めていこうと思う。