高齢化が進んでいる日本。物理的な移動の活性化を考えていきたいと思っている。
人間にとって移動は刺激だ。太陽の光を浴びて、四季の変化を五感で味わえる。
見知らぬ土地に行けたり、新たな出会いがあったり、心がいい意味でざわつく。
移動があるとこうした刺激に触れられる確率が格段に上がる。頻度を増やしたい。
移動の自由を持続するためには、日々の鍛錬で健康を保つことが何より大事だ。
とはいえ、歳と共に足腰は間違いなく弱る。そこを補完する道具は揃えておきたい。
これまでは、自動車でかなりの部分を賄えていた。自転車や電車もバスもあった。
周囲には車もドライバーもたくさんいたので、誰かが乗せてあげることもできた。
ところが、高齢化がこのまま進むと、様相が変わってくる。地方はすぐにでも手を打ちたい。
自動車の運転が出来なくなった途端、移動はバスになるが、補助金なしでは走らせられない。
運賃負担を上げれば、途端に移動を諦める。移動が減り、少しずつ心身の健康が蝕まれる。
ここに登場すべきは、やはり自動運転車だと思う。低速でもいいから、安価に提供したい。
とはいえ、未知の乗り物なので怖い。安全を担保した上で、ドアtoドアの便利さを生み出す。
できたら、運転手付きバスと同じくらいの価格で実現したい。ただ今のバスもそもそも赤字だ。
だから、初めは今の赤字額を広げない範囲で、自動運転車によって代替するアイディアでいい。
バスより便利で、トータルコストを減らせるを目指す。車両の初期費用は別勘定にしてもらう。
住民の移動だけだと、必ず空き稼働が発生する。次は、それを何で埋めるかの知恵出しだ。
住民への生活物資の搬送。できたら住民が生産したものの搬送もやりたい。いずれも物流だ。
さらには、観光客にも使ってもらいたい。住民の営み、その土地の文化を体感してもらう。
あ、そうだ。地元で価値のあるモノや体験を作り出すことが必要だ。観光客の刺激になるはずだ。