電動キックボード体験

最近、街中で見かけるようになった電動キックボード。本格的に試してみた。
登録はとても簡単。免許証とクレジットカードがあれば簡単に使い始められる。
京都にも東京にもポートがたくさんあって、思いたったらすぐに機体が見つかる。
出発地から出発ポートまで、返却ポートから目的地まで、共に歩いて数分で大体行ける。

機体の操作方法も簡単だ。右手側にレバー式のアクセルがあり、下げると加速する。
出だしは軽快だ。でも、すぐに加速はしなくなる。最高速度の15kmに到達するからだ。
数分も走ると、運転操作に慣れる。すると、スピードの遅さが気になり始める。
公道を車と一緒に走るので、15kmというスピードはかなり遅い。なかなか我慢がいる。

一番ドキドキするのは、信号だ。歩行者信号の点滅を見ていないといけないのに気づく。
車用の信号は、車の速度で駆け抜けるのに合わせたもので、電動ボードにとっては黄色が短い。
黄色になる前に交差点に入っても、通り抜ける時には確実に赤になってしまう。
それから、左折レーンがかなり嫌だ。左折したい車が来る中、直進レーンに移ることが必要だ。

あとは路肩が狭い道路も緊張する。横をすり抜けていく車との距離が近くなるからだ。
でも、車がいないととても軽快だ。周りに速い車がいなければ、遅くても問題がない。
歩道も車道も走れる自転車のような使い方ができると、だいぶ楽になるような気がする。
このあたりは今後の課題だと思う。使い手側の安全意識が強く求められるテーマでもある。

アプリの使い勝手は改善点が多い。ナビゲーション機能がないことが一番の問題だ。
道がわからないとスマホナビを使うことになるが、そこには走行禁止道路の情報がない。
すぐにでも改善をしてほしい。とはいえ、総じて気持ちよく、楽しい新体験となった。
せっかくの新しい乗り物。みんなで新たな日常を育む気持ちで、盛り上げていきたい。