文化が気になると、日常が変わる。

アート、亀、日本刀、教会、大名、藍、浄瑠璃などなど、最近は色々な文化に触れている。
文化資源として大事に保存しながらも、それらを展示して、様々な人に触れてもらう取り組みがある。
その非日常の空間を楽しむ人もいれば、そこから何かの学びを得て自分の暮らしの糧にする人もいる。
やはり、都会の喧騒から離れて、そうした世界に身を置くことはとても素晴らしいことだ。

昔から収集癖があるが、これまでの興味の対象は車か、アニメのキャラクターなどが多かった。
ところが、最近は文化が頭の中のそれなりの空間を占めている。小さな衝動買いが止まらない。
直近では、木の部品を組み立てて作る日本刀オブジェを買った。台座も付いていて物差しとしても使える。
まだ組み立てていないが、博物館で見た本物の日本刀を思い出すには役立っている。

「日本刀はさみ」なるものも購入した。戦国の武将のモデルが幾つもあり、それぞれ個性を感じる。
これも「なんちゃって」な出来のものだが、刀の刃紋や、刀が一家に一振りであったことを思い出す。
困ったことに、ちょっと隙間時間があると、おもしろな日本刀がないかを探している自分がいる。
亀も同様だ。亀の折り紙から始まり、亀のお酒やアートを調べたり、亀グッズを探している。

藍染にも興味が湧いてきた。せっかく京都にいるのだから、藍染の着物を試そうかと探索中だ。
そうこう考えていると、アパレルのセレクトショップで、藍染のジーズやアウターが目に入ってきた。
今までは見つけることもなかったが、どんどん文化に侵食されているようだ。アンテナが立っている。
レストランの検索でも驚きのことが起こった。藍を使った藍ビールを売る店まで見つけ飲みに行った。

自分の日常が少しずつ変わってきているのが分かる。勿論、文化を仕事としているという面もある。
それだけではない気がする。新たな刺激を求めていた自分に文化がしっくりとハマり始めたようだ。
まだ知識やうんちくはほぼない。なのに、それはそれなりに楽しめる。少しずつ学んでいけばいい。
どの文化に興味を持つか、どの文化を深掘りするか、育むか。ちょっと楽しみが増えた気がする。