世の中に発信する

色々な考え方、想いがある。人それぞれ、世の中に伝えたいことはたくさんあると思う。
それらを積極的に発信する人、発信するのを躊躇する人、匿名で発信する人など様々だ。
なんとなく、発信を躊躇する人の割合が多い気がする。伝えたいことに自信が持てないことも多い。
発信に時間が掛かるから、ついつい後倒しになり、いつの間にか忘れてしまったりもあると思う。

有名になりたいわけでもないので、「知る人ぞ知る」で十分だと思っている場合もある。
限られた人でもいいので、深く、強く感じてくれる人さえいれば十分だと感じている場合もある。
これらの多くは、丁寧に大事に育んできたものだ。世の中にもっと伝われば豊かな気持ちになる。
でも、目立たず、ひっそりと存在していて、探しに行かないとなかなか出会うことができない。

世の中に溢れている情報は、押し出しの強いものが多い。いっときの感情や不満も多い。
丁寧、大事は埋もれている。だから、尖った情報に常に晒されている。あまり嬉しくない。
もっと、ポジティブなもの、人の気持ちを豊かにするものを増やさなければいけない。
ネット上の情報は消すことができないから、尖った情報が埋もれるくらいポジティブが必要だ。

そのためには、躊躇している人の発奮が必要だ。心の中にしまっておいたものを分けて欲しい。
大袈裟だが、人、社会、地球のために必要な気がする。澱んだ空気に栄養がいると思う。
生み出すために積み重ねてきた想い、生み出している体験が生む想い、これらが栄養だ。
その栄養が届けば、丁寧な仕事が始まり、次の栄養が生まれていく。鼠算的に増えて欲しい。

最近、メディアも少しずつ変わって来ている気がする。応援したいという記事も多い。
Z世代と言われる若者にも大きな期待をしている。多様性と暮らすのに違和感は無さそうだ。
控えめ、謙虚。日本人はなんとなくこうした言葉が美徳だと思ってきた。我が我がと前に出ない。
でも、これからは謙虚な心持ち、優しい心持ちを積極的に発信するのが大事だと思う。さあ始めよう。