野外劇場。

GWに静岡の野外劇場に出かけた。演劇の鑑賞だ。そして野外は初めての体験だ。
演劇自体も5回程度しか見たことがない。本格的な作品はこれが2回目だ。
開演から4-5時間前の劇場を下見した。少しずつ準備が進んでいるようだった。
ふと、舞台がとてもシンプルなのに驚いた。室内の劇場とは雰囲気が違う。

まるで野外フェスの会場のように感じた。ここでどんな形で演劇が行われるのだろうか。
それが正直な感想だった。舞台を囲う壁的なものもなく、周囲のどこからでも見える。
チケットを払っていない人も鑑賞できるのでは?そんなことまで頭に浮かんできた。
流石に開演まで相当時間があるから、これから準備なのだろうと思ったりもさした。

19時からの開演だったが、事前に高校生によるパフォーマンスと演目の解説があるという。
演劇の素人の自分には、マストだと感じて、ワクワクしながら会場に向かった。
目の前に現れた会場は、下見した時のまんま。壁もなければセットもほぼない。
まさか、このまま演目が始まるのだろうか。少し衝撃を受けた。好奇心も湧いた。

学生のパフォーマンスは演目のショートバージョンだった。話の筋書きは掴むことができた。
演目の解説では、物語の作者の生涯の一端に触れることができた。作者の持つ背景が分かった。
いよいよ演目が始まった。役者の存在感は抜群だった。表情と仕草だけで感情を伝える。
セリフは別の人が脇で語っている。ここにも驚かされた。立体感が生まれていた。凄い。

舞台に僅かばかりの小屋のセットが出てきた。上手くできている。あくまでも役者が映える。
小屋以外のシーンではほぼセットはない。あ、背景にライトアップされた公園の木々がある。
ああ、周囲の空間も含めて劇場だったのだ。本当の世界に紛れ込んだような感覚すらある。
物語はとても切ないものだった。でも色々な生き方があるとも感じた。次の野外劇場が楽しみだ。