頭の中を貯めていくVR

ここ数年、VRの普及が進んできたと思う。今はないがコロナ禍前のイベント会場には沢山あった。
個人で購入して、ゲームなどのコンテンツを楽しんでいる人も増えているように思える。
高性能PCのいらない一体型のVRヘッドセットが発売されたのも普及を後押しした要因だろう。
私が出会ったのは今から6年前。そんなに早い方ではないが、潜在力を常に感じてきた。

VR。考えたことの伝達の手段、それから考えるための刺激の手段としてはかなり使えると思う。
もちろん、VRの中で絵を書いたりするには、一定の慣れは必要だが、表現の幅は大きく広がる。
真っ白などこまでも続く空間の中に、3Dの絵を書いていくのはなかなかな緊張感だ。
ギャラリーが外でPCを見ていたらとても恥ずかしくて書けない。でも、1人なら何度も挑戦できる。

日本からVRアートで世界的に活躍している方が出ている。その方のアートは息を飲む美しさだ
アートには何層もの奥行きがあり、奥行き毎に違う世界観の空間が広がっている。人の脳のようだ。だから一見全く関係ないことも、VR上ではストーリーを持って繋がった世界として見せられる。
人の視野や感覚の広がりまでを表現できるとしみじみ感じる。凄い使い方を編み出されたものだ。

今はスキルを鍛えまくった限られた人しかできない。特にあっと言わせるレベルではそうだ。
でも、自分の持つ多様な世界観、その繋がりを表すツールとしてみんなが使えたら凄いと思う。
其々の世界観は、なにも素晴らしいアートでなくても良い。自分らしい表現でも良いと思う。
文字でも、アイコンでも、声でも、好きなYouTubeでもなんでも良い。全部空間に飾れるからだ。

昔、秘密基地を作った。そんな映画もあった。リアルの世界で試した人も多いと思う。
タイムカプセルなんてものもあった。自分のその時の世界観を貯めておいても楽しいと思う。
もちろん、そこそこの空間ができたら、大事な人に見せたくなる。自慢したくなる。
自分の世界観の移り変わりを見直しても良い。少しずつVR空間に脳をコピーするのも面白そうだ。