水路のインフラ。

これまでは長距離を除いて、陸路がメインだ。商用車・乗用車など多種多様な車が生まれた。
電車もある。ローカル線から新幹線まで目的に応じて、様々な車両が活躍してきた。
乗車可能な人数も多様で、パーソナルモビリティから10両を超える列車もある。
宿泊も可能な寝台車やキャンピングカー、更にはキッチンカー、働く車もある。凄い広がりだ。

それに比べると、水路のインフラはまだまだ発展の余地がある。水路の渋滞はあまりみないからだ。
日本は海と川に恵まれているので、桟橋を増やせば水路の利便性はとても高くできると思う。
ベニスのような「船移動が日常」の街を作ることも夢ではない。日本のあちこちに作りたくなる。
グリーンな電気で動く電動船と、賑わいの起点となる桟橋。どうしたら実現できるだろうか。

水辺は自治体や国の管轄であることが多いだろう。桟橋の整備はここにお願いするしかない。
ただ、桟橋を作る意思決定には活発な利用が見込めることがいる。税金を使うからだ。
ならば、桟橋の運営権を民間に販売することで投資を回収していくスキームはどうだろうか。
桟橋自体の魅力を高め、桟橋周辺の散策ポイントも集約しておけば、桟橋起点で人が集まる。

船の魅力も必要だ。その土地ならではの魅力を体現した船があると良い。陸から見る船も意識する。
さらに、船に乗っている間は景色を楽しむと共に、船のアトラクション的な活用も視野に入れたい。
船頭がいる場合は、街の案内人を担ってもらう。桟橋に着くのが待ち遠しくなる状況を生み出したい。
意外と大事なのは、乗り降りのスムーズさだ。バリアフリーにする新たな工夫も考えていくべきだ。

水路のインフラが整ってきたら、陸路のインフラとストレスなくスムーズに繋いでいきたい。
地図アプリを見ると、自分の周りにどんなモビリティの選択肢があるか一目瞭然にする。
決済も1日パスで、陸路も水路もどれに何回乗っても同じ金額。こんな形が便利だろう。
アプリで繋がれば、どこのインフラを強化すべきかも分かる。水路を使って街を活性化してみたい。