スケールの大きい物事。

物事を成そうとする時、いつも迷うことがある。それは物事のスケールだ。
どうせなら、でかいことをしたい。価値の大きいことをしたいと思うはずだ。
出来れば、世界初の取り組みとして認知されるものがいい。そんな思いもある。
でも、その一方で実現可能性を考えると、本当に大丈夫かと心配にもなる。

そんな時は、ステップで考えるようにしてみる。大きくてもステップを刻めば届くはずだ。
その場合、最終的なゴールの姿を見据える必要がある。こんな大きな価値を生みたいと。
そして、その価値を実現するために必要な要素を抜け漏れなく洗い出してみる。
すると、価値の大きさ、そこまでの道のりの難しさに愕然とすることもある。

自分だけでは全くカバーしきれない要素があり、どうにもこうにも届く気がしない。
ステップを刻むといっても10ステップで届くのたろうか。そこすら定かでない。
でも、そこでまず冷静になる。しっかりとステップを書き出せば、道筋が見出せるかもしれない。
もしくは、スケールは下がるが世界に誇れる中間点を見つけられるかもしれない。

いずれにせよ、ゴールを必ずおくことだ。そこを目指して、まっすぐに進んでいく。
ステップは持続性を意識して、設計していく。持続性とは売上とコストのバランスだ。
もちろん、最初はコストが嵩む。初期のステップでも収益を上げることなるべく目指したい。
少なくとも、2-3ステップ目にはゴールに役立つ何かを得ながら収益を上げていくことを考える。

土台を作りながら、ゴールを形成する部品を一つずつ作り出す。部品も道すがら売っていくのだ。
当たり前だが、大事なのはスピードだ。日々の一つ一つの意思決定のスピードと質を上げていく。
人の力は借りまくるのだ。もちろん、人の力を借りれば自分の付加価値の比率は下がる。
でもその道のプロを巻き込み、素早く成し遂げ、次を狙う。これが大きな価値を生む方法論だと思う。