集落でありものを使い倒す

先日、兵庫のとある集落に行った。
空気が澄んでいて、鳥のさえずりも加わり、朝が気持ちがいい。
夜は蛍と星空が合体する。
会議の場所は、木の香りに包まれた、出来立てのコラボレーション施設。

一晩お世話になった宿には、なんと五右衛門風呂。初めての体験。
竃のご飯をいただく。人生でこれまで何度かしかない。
お料理は地のもの。優しい味付け。
杉の上にのせたサーモンをそのまま炭火で焼いて食べる「焼き杉」なる料理も堪能した。

地元の方との触れ合いもとても自然だ。
すっと、温かみに包まれる感じ。
街のどこを見ても手が行き届いている。
街ぐるみで迎える。そんな想いが伝わってくる。

この集落、10年前は空き家だらけだったという。
今は空き家が2件。そこもそろそろ復活する。
みんなが自律的に動いている。街から活気が伝わってくる。
創造が再び起きている!鍵はなんだろう。

強く感じるのは、ありものを徹底的に生かしていること。
古民家の再生で日本を再発見。魅力的な宿やコラボスペースに変身。
鹿や猪。あらいぐま。自然そのままのナイトサファリもやっている。
予約のとれないレストランも2件ある。シェフが土地の魅力に引き込まれたようだ。

地元の方に周りを案内いただいた時、市の上下水道施設があった。
「今は使われてないけど、この施設も使い倒したい」と不敵な笑み。
水のタンクがある。ダイビング施設、もしくは養殖場にしたい。そう話してくれた。
野望は止まらない。ありものを見直し、うまく使う。面で繋ぐ。街が賑わう。