低稼働こそ魅力的⁈

シェアリングビジネス。
自転車でも、車でも、家でも、鞄でも、みんなでシェアをして、使っていない時間を減らす。
みんなに利用されて、お金を生んでいる時間の割合を増やす。
稼働が上がれば上がるほど儲かるビジネス。

確かに、稼働率が倍になれば、その資産が生み出す売上は倍になる。
なるべく費用をかけずに、稼働を高めるマッチングができれば儲けも大きい。
UBERはタクシーを圧倒的に超える利便性を利用者にもたらした。
料金も安価なケースも多い。確かに合理的だ。でも、なんとなく寂しい。

予約の難しい、1日限定○○組のレストランや宿。知る人ぞ知る。
予約した時間と空間をシェアしていると捉えると、ある意味シェアリングビジネスだ。
時間と空間は、建物、内装だけでなく、厨房や料理人、ソムリエなどから構成される。
周辺環境はもちろん、訪問前後の対話やストーリーも時空に含まれる。

稼働率を敢えて低く、限定しているのは、万全の準備のためだ。
常に、驚きと安らぎの提供に工夫を凝らしている。
時間と空間の体験価値がアップデートされていく。創造性に満ちている。
利用者は、期待で胸のワクワクが止まらない。

同じ価値で効率を突き詰める。これは大勢の人に確かに響く。
価値を積み重ねて、唯一無二を極めて行く。これは量産はできないけど、魅力的だ。
社会に両方があるべきだと思う。できたら価値を重ねる取り組みをより多くしたい。
そうすれば、たくさんの新しい価値が創られ、笑顔と対価が量産されると思う。