小さな分身を作る。

仕事をやっていて、手が足りないと思ったこと。たくさん経験していると思う。
その場合、意外と重要な仕事というより、たくさんの簡単な作業が多いと思う。
ココとココとココの様子を見ておきたい。状況に応じて微調整をしたい。
そんな時に役立つのがエッジAIだ。小さな分身として休みなく働いてくれる。

今までも、「この値になったらこうする」といったプログラムは使われてきた。
100箇所にプログラムを搭載すれば、まるで指令を受けたかのように同時に機能する。
人の能力を使うまでもない簡単なロジックならお手のものだ。これまでもたくさん使われてきた。
でも、複雑な判断は苦手だ。プログラムが長くなるし、作るのに人の工数が掛かり過ぎる。

エッジAIでは、データを食わせてありたい姿を起点に勝手に考えてもらう。
故に、もっと曖昧な状況に対応できる。バタつかない、たわまない。そんな状況を目指せる。
ありたい姿にどうやったら近づくかを考えて対処してくれる感じだ。とても頭がいい。
エッジAIの種類にもよるが、データを食べて学びながら、能力を上げるものもある。

熟練者に比べてしまうと、状況把握能力や対処方法の幅は、まだ明らかに低いが、優る能力もある。
反応速度だ。人はどうしても考えてから動き出すまで時間がかかる。エッジAIは瞬く間に動く。
ありたい姿へのアプローチが5手あっても、人間が動き始める前に、5手を打ち終わっている。
故に、ありたい姿から外れている時間を圧倒的に短くしてくれる。できる超速分身だ。

人の分身は、簡単なプログラムから始まり、条件の絡み合う複雑なプログラムへと進化した。
最近は、ありたい姿を勝手に目指してくれるエッジAIが登場した。しかも超速だ。
昔は大きな工場を管理するには大勢の人が必要だった。今では無人で人を超える管理も夢ではない。
勿論、エッジAIの能力工場には熟練者の知恵がいる。小さな弟子を作り付加価値を段違いに高めたい。