能力を活かす。

会社を経営する上で、一番大事なことは社会に役立つ価値を持続的に提供することだ。
もちろん、価値を提供するには人材が必要だ。多様な人材の能力を組み合わせて提供する。
自分の会社の社員はもちろん、協力してくれる会社の社員を組み合わせれば色々できる。
それぞれの人が能力を最大限発揮してくれれば提供できる価値も大きくできる。

でも、能力を発揮し続けてもらうにはどうすれば良いだろうか。幾つか方法がある。
まずは、本人のやりたいこと、好きなことを聞いて、それをやってもらうことだ。
既に得意と分かっているものは安定的に能力が発揮できる。でも憧れの職種は別だ。
最初は熱意も高いが、上手くいかないことも多い。失敗続きだと向いてないと悩み始める。

そうした時に強く怒られたりすると、途端に萎縮する。能力はほとんど発揮されなくなる。
もちろん、憧れの職で褒められたら、逆にノリノリに能力を発揮し始める。増幅する。
要するに、やりたいこと、好きなことをやってもらうだけではなかなか成功確率は上がららない。
よって、能力とその能力でできる仕事を、広範囲に理解している人の力が必要になる。

この人にはこの仕事がいいと、本人の好みは尊重しつつも、客観的に本人の能力を判断して選ぶ。
少しストレッチが大事だ。高すぎない壁にぶつかって、それを乗り越えることで成長する。
本人の憧れの職種に必要となる能力を身につけるステップを考えていくことも大事だ。
どちらの方向に能力を伸ばすか。どんな能力を得るための仕事をしてもらうかを考えていく。

社会に提供したい様々な価値。それぞれの価値を提供するのに必要な能力。これらを見える化する。
更に、それぞれの人が現在持っている能力、今後身につけたい、身につけるべき能力を見える化する。
これらをマッチングして能力が最大限発揮された状態を生んでいく事が経営者に必要な能力だ。
当たり前だが、能力を発揮して生き生きした人が多い社会は豊かだ。具体論を深めていきたい。