サークル活動

ある博物館で、とても素晴らしいサークル活動とであった。いつの間にか増殖する活動だ。
まず、ネーミングが秀逸だ。化石を掘るサークルはホネホネ団。休日に活動する。
掘ってきた骨を標本にすべく磨く部隊は平日に働く。カリカリ団だ。
標本をボンドで貼り付ける部隊はボンドガール/ボーイと呼び、高齢者を賢者と呼ぶ。

人の集め方もユニークだ。はじめに3人いれば、あとはなんとでもなるという。
その中心人物が、簡単にやれる型を作って、自ら率先して動くと、周囲も始める。
コツはシンプルで誰にでもできること。説明もいらずに、すぐに取り掛かれるように仕立てる。
その活動内容を好きな著名な方にお願いをして、最高のお手本を作ってもらう。これも効くらしい。

最初は建物もない廊下から始めた博物館だった。それから数十年。サークルは数十にのぼる。
ひとりの強い想いが周りの何人かに伝染した。これが繰り返えされただけだという。
お金ももちろんなかった。創意工夫と熱量がこのポジティブサイクルを回し続けてきた。
その真っ只中にいる方は、どんな質問でも瞬時に答えを出すアイディアの宝庫に見えた。

それは無理ですね〜。とは絶対に言わない。それならこれはどうでしょう。こんなのもあります。
まだ現地にいってなくて、本当に申し訳ないけど、もしかしたらこれいけるかもです。
事前にネット検索を完璧にこなしているとしか思えないリアリティの提案が次から次に出てくる。
というか、考えるのが楽しくてしょうがない感じだ。日常を盛り上げたいと心から思っている。

リソースがない小さい組織を束ねる取り組みもしていた。同じ境遇の人たちを集めている感じだ。
でも、その取り組みの中にも暗さはなにもない。互いに使えるノウハウをどんどん共有しあっている。
始めたきっかけは飲み会で盛り上がったこと。みんな集まったら楽しいと思ったから。
大勢で集まり、合宿もするという。こんな素敵なサークル、コミュニティをたくさん生み出したい。