持続的な賑わいづくり

コロナ禍において、賑わいのあり方も変化していく。「大人気で押しかける」は良くない事だ。
繁閑の差が極端でなく、密にならない人数が保たれる。定期的に感染防止対策を行う時間が取れる。
新しい賑わいは今年1年掛けて色々な形が模索されていくと思う。一定の成功も生み出したい。
では、そうした賑わいを生むために役立つ武器とはなんだろうか。頭に浮かんだことを書いてみる。

まずは、人々の行動総量を増大させる「コンテンツ」のポートフォリオが必要だ。
世の中の人々は趣味も嗜好も様々なので、多様なコンテンツの選択肢が欲しいところだ。
飽きられないためにも、常に安心や新鮮と感じるコンテンツを準備したい。時間軸を意識する。
それから、賑わいは場所に生まれるので、そのコンテンツを上手く分布させることも大事だ。

賑わいは「人の密度の推移」と大きく関連する。この密度が高く推移すれば賑わいがあると言える。
もちろん、24時間に亘って賑わう必要はない。1日数時間でも良いが、毎日持続することが大事だ。
そこで大事なのが、人々にいつどのコンテンツを伝えて、特定の場所・時間の賑わいを作るかだ。
人々の行動を誘導する仕掛けがいる。インセンティブや学習意欲等でリピートを生む仕掛けがいる。

もうひとつ大事なのは人作りだ。賑わい作りを自分事と捉えたり、楽しいと感じる人を量産したい。
初めのひと転がりは「外者」が担うことはできる。でもそれは往々にして一過性に終わる。
だから、自律的に賑わいに貢献するコンテンツを生み、創意工夫を続ける人がその場所に必要だ。
自分のできること、得意技をどんどん活かせる仕掛け、それへの感謝が流通する仕掛けを作っておく。

賑わいを生み出すには、もっと、もっと真剣に突き詰めていく必要があるだろう。
でも本質的に間違いのない考え方を明確に持ってさえいれば、みんなの取り組みを重ねれば良い。
それぞれの持ち味を生かして、貢献できることで貢献していくことができる。元気玉と同じだ。
リスクを洗い出すことは大事だ。でもまずは積み重ねて大きな価値を作ることから考えていきたい。