チャートライティング

昨日は朝から晩までプレゼンテーションと格闘していた。かなりの枚数だ。
でも久しぶりにチャートを仕上げていくのは、やはり、なかなかやり甲斐がある。
読み手の顔を浮かべながら、どう伝えたらメッセージが伝わるかを描いてみる。
妄想力が試される時間だ。集中しているといつのまにか時間を忘れている。

プレゼンは一枚一枚のチャートからなる紙芝居だ。繋がることで意味が増す。
それぞれの一枚にはメッセージがもちろんあるが、数枚で小さなストーリーになる。
その数枚を複数組み繋げると章ができ、章を4-5繋げると全体の資料になる。
アクションタイトルと呼ばれる、上部の1文を繋いで読むだけで、ストーリーが分かる。

各チャートは、アクションタイトルとそれを補強する幾つかのファクトから構成される。
逆に言えば、幾つかのファクトを集めて、アクションタイトルのメッセージを紡ぎ出す。
ファクトから集めるか、アクションタイトルから書くかは、人それぞれの好みだ。
でも、少なくとも仮のアクションタイトルを作っておく必要がある。生産性が高められる。

チャートの中のファクトは原則として左から右に流していく。因果関係で左上⇨右下だ。
とても大事なファクトがあり、それを支えることがある場合には、右⇦左や下⇦上もある。
ファクトも3つの要素があるのであれば、それを括る言葉と共に、箇条書きで書くと良い。
その場合、1枚チャートの中に小さなチャートが存在するという、入子構造になる。

好みかもしれないが、表現はなるべくシンプルなものが良い。流行り言葉、略語を使いすぎない。
DXやSDGsなどの言葉ですら、人によってどうしても解釈がブレる。なるべく丁寧に言葉を選ぶ。
「適正な」、「総合的に」といった形容詞は使わない方がいい。どうしても意味を曖昧なままにする。
あ、プレゼン資料はプレゼンしてなんぼだ。対話をするための道具だと改めて思う。さあもう一息だ。