能力流通。

当たり前だが、多くの人は活躍できることが楽しいと思う。
もちろん活躍の意味は人によって異なるが、なにかを生み出すことだ。
誰かの役に立った。新たな価値を生み出せた。なんでもいいと思う。
とにかく、自分が関わったことで、何かが成し遂げられることが大事だ。

では自分が関わるとはどういうことだろうか。能力がキーワードだと思う。
自分の能力が活用された。誰か他の人の能力と組み合わさってコトを興した。
そんな感じだろうか。でも大抵の人は自分の能力がなんだか意識できていない。
意識できていても、いま出来ていること以外で何に使えるかが分からない。

そんな勿体無い状況があちらこちらで起きていると思う。能力は見えないのだ。
そうだ。もしそれぞれの人の持つ能力を見える化できたら面白い世界が生まれるはずだ。
あ、でもHRのデジタルツールは結構世の中に出回ってきた。でも何かが違う。
能力の枠組みを作ってそこに嵌めたいのではなく、能力をどんどん発掘したいのだ。

発掘した能力を、どんどん価値に紐づけていく。異分野の能力を掛け合わせていく。
このあたりが大事なのだと思う。ではどうやって能力を発掘するのか。
まずはプロフェッショナルに着目して、能力を棚卸しするのだ。少し抽象度を上げて。
プロはできるだけ多様なプロの能力をみていきたい。少なくとも100個は洗い出す。

少し分類しても良いかもしれない。類似のものが見えると選択肢や組み合わせの基になる。
そうした能力をプロの分野と異なる分野で使うことを考えてみる。突破できない壁に適用する。
経営とデザイン。いまでは当たり前だが、突破できない課題をデザインと組みわせて突破した。
そう考えると使いたくなるプロの能力はたくさんある。しっかりと考えてみたいと思う。