超越

他のもの、また標準をはるかにこえてまさること。ぬきんでること、とある。
超越の意味だ。ふと、競争でなく、世界に一つだけの花という歌を思い出した。
ユニークであること。唯一無二であること。これが超越の意味だと思う。
標準をはるかにこえるやり方はいくらでもある。いままでの物差しが当てはまらないことだ。

ある意味、文化とはそういうものではないかと思う。その土地に根付いたものだ。
その土地ならではのものがあり、それが際立てば際立つほど、魅力を感じる。
もちろん、似ている部分があってもいい。でもここは〇〇らしいがあると魅力が増す。
人はここにしかない何かを感じると、それを好きになると、愛着を感じると思う。

日本人は改善が得意だと言われている。KAIZENという英語があるくらいだ。
加えて、WAYとかイズムというDNAみたいなものも長きに亘ってとても大事にしている。
こだわりを持って改善を続ける。徹底的に信じる方向に向かって進んでいくという感じだ。
実はこれも超越につながると思っている。持続性が標準をはるかにこえてまさるからだ。

今の世の中、超越が求められていると思う。以前、すばやい後追いなども流行った。
でも、いまは新たに育んでいるもの、標準からずれているものが求められていると思う。
日々の生活に新鮮さを持ち込んでくれて、あ、そんな価値観もあったのかと気づかせてくれる。
そうした気づきを通して、多様性のある新たな社会が描かれようとしているのだと思う。

超越は大事だが、もちろん、人としての優しさという根っこはしっかりと持つ。
ここは譲れない。人や社会が本質的に大事なものを担保した上で、あとは自由にやる。
こんな世界が超越の世界だ。もちろん、好き嫌いは生まれるだろう。それはそれで楽しむ。
超越が量産されて、それに刺激された超越が生まれる。複雑の中に単純が生まれる。面白い世界だ。