バランス。

これは面白い。力を込めたい。こうなると途端に、こだわりというものが生まれてくる。
もちろん、どんな仕事においてもここは外せないという部分は常に持っている。
でも、グッと気持ちが入った仕事の場合、いつの間にか外せない「ここ」が大きくなる。
つまりは、「こうでなきゃいけない」という領域がどんどん広くなっていくのだ。

往々にして、グッと気持ちが入る仕事はとてもスケールが大きい。つまり一人ではできない。
そうなると、周りの人の力を借りることになるのだが、色々なズレが生まれてくる。
こうでなくちゃいけないは、広すぎると、創造性を発揮しにくいということにつながる。
逆に狭すぎると、これでは全員をまとめ上げる羅針盤としては機能しない。バランスの妙がいる。

それから難しいのは、外せない「ここ」を伝えて、周りの人の共通認識にすることだ。
文字でもある程度伝わるが、なにかしらのグラフィックがあると伝達度が上がる。
あとは、文字とグラフィックを見ながら、喧々諤々と対話をする時間を持てばいい。
とはいえ、この段階で発散が続き、共通認識をなかなか生み出せないこともある。

大事なことは、広すぎず、狭すぎないこだわりを持ち、それを増幅する意思のある人を集めること。
普段から意識合わせをしている仲間とやる。もしくはプロ同士のコラボに慣れている人とやることだ。
あとは、こだわりを定めた人の強い意思だ。周囲を巻き込み、力を結集させる魅力だ。
このこだわり、メンバーはとても魅力的だ。このチームに入りたいというムードを生んでいく。

活動を進めていくと、色々な局面が出てくる。こだわり自体が少し違うのではないか。
どうもあのメンバーとぶつかる。もっと前倒しで進めるべきだ。これ以上工数を割けない。
こんな時は、もう一度初心に帰るだ。実現したいことの本質に立ち返ることだ。
目を瞑って、それができた状態に、更にはプロの技の組み合わせの凄さに、想いを馳せたいと思う。