優先順位。

なにをやるにも優先順位が必要になる。多くの場合でリソースが限られているからだ。
人の工数の場合もあれば、お金の場合もある。最近ではモノが原因のケースもあった。
もちろん、こうしたリソースが存分にあれば同時にすべてを進めてもいいとは思う。
でも、よほど効果が証明済みでない限り、やはり同時にやるのはお勧めしない。

知恵を使ってリソースをかけないでやる方法、小さな成果を積み上げる方法を選びたい。
原理原則は大枠を掴むだ。経営でも油絵でも全体構想や構図が一番大事だ。
全体でなにを実現したいか、全体を見渡して、どこに問題や課題がありそうか。
このあたりを見極めることが必要だ。絨毯爆撃より結果として遥かに効率も良い。

もちろん、試したいサービスがあって、その機能が現場で上手く働くかを試す場合もある。
そんな時は、一番試しやすそうなところでやればいい。全体を意識する必要もあまりない。
機能が実証されたら全体構想の実現に向けた活動に進む。目的が大きくなる。
そのサービスだけでは目的が達成されないことも多い。組み合わせという課題も生まれる。

全体構想の実現を目的にする場合、重要なことはなんといってもメリハリだ。
広くみるところ、浅く見るところを決めることだ。時間と共にそれらが動いてもいい。
深く見るところを突き詰めて、手の内に入れたら、もう深く見る必要がないからだ。
そうすれば、次の深くみるべきところにリソースをかけられる。この見極めが大事だ。

何かを試す。それはつまりコストをかけるということだ。故にリターンが求められる。
かけたコスト以上の生産性向上や付加価値向上が必要だ。それを実現できるところで試すのだ。
多くの場合、単なる生産性向上だと、コスト負担がキツくなる。付加価値向上を同時に追いたい。
あ、全体構想には付加価値を組み込むことが大事だ。そうすれば優先順位も付け易くなると思う。