全部でなく一部。

以前から、仲間で何かを成し遂げることに魅力を感じていた。
その理由は、自分だけでは生み出せない大きな価値を生み出せるからだ。
それを仲間がそれぞれ実感できた時は、かなりの高揚感だ。互いに讃えあう。
それぞれが発揮した能力を実感し、また一緒にやりたいと強く思うようになる。

そんな感覚を持ってからは、常に仕事では誰かと共に仕事をするようにしている。
世の中に色々なモノやサービスが溢れている中、目立つための方法論だ。
プロ同士がそれぞれの凄技を見せながら、すり合わせを進めていく。
そうすることで、まだ世にない新たな価値、ワクワクする価値を生み出せるのだ。

一方で、会社を経営していると、どうしても目標売上というものがある。
そこに如何にして到達するかを常に考える。ともすると、案件に飛びつき、自前で済まそうとする。
それを防ごうと、以前は、仲間と一緒にやる分の売上にも目標をおいていた。
生み出す価値を大きくすることで、そもそも仕事の規模を大きくする挑戦もした。

でも最近は、とにかく際立つことをやりたいと思うようになってきた。
故に、仕事の規模が小さければ、構想の叩き台づくりまで、少し多ければ構想の資料化までやる。
いずれにせよ、その構想を携えて、色々な人と話す中で、次のワクワクする大きな仕事を作りに行く。
最初の仕事から複数のプロによるすり合わせを行う。次の仕事は多数のプロで手を動かす。

既存の価値だと、どうしてもシェア争いになる。仲間など必要ない。効率化が活きる。
際立つことは価値創造だ。これを見据えて最初から動くことで、次々に仕事がつながる。
ワクワクの連鎖だ。結果、一連の仕事をそれぞれ全部でなく一部を担うことになる。
そうすると、自前で抱え込んだ一つの仕事より、明らかに売上があがる。全然楽しいと思う。