稼ぎ方。

2023年のブログも今日からスタート。年初からもやもやしていることを書いていく。
最初のテーマは稼ぎ方。どんな方法があるか、どうすればよいか、改めて考える。
日本で一番ポピュラーなのは会社に勤めること。会社でなんらかの役割を担い給料を貰う。
でも、一人当たりの給与所得の平均は30年で1割程度低下している。所得全体では2割近い低下だ。

全体の低下は給与所得以外の事業所得や財産取得が大きく減り、経常移転給付の増加で賄えていないからだ。
中身を見てみる。事業所得は個人で事業を起こして所得を得ている分だ。街のお店など個人事業主だ。
平均事業所得の減少は、個人事業主の数と一人当たりの収入が大きく減少したからだと思う。
統計をみてみると、一人当たりの事業所得はこの30年で1/3くらいになった。大きな変化だ。

財産所得も同様の傾向だ。高金利のバブル時代をピークに大きく減少している。30年で1/3だ。
最近のNISAを増やそうという政策はこの財産所得をもう一度増加させたいということだろう。
経常移転給付とは、社会保障と考えていい。年金や生活保護などだ。30年で倍増だ。
高齢化や貧困化が進んだ結果だろう。平均所得が下がる中、経常移転負担も何割か増加している。

実は、平均の所得は下がるだけでなく、格差も広がっている。稼いでいる人に偏りがある。
どうやら今の世の中で所得を上げる方法としては、給与の高い会社に勤めるのが王道に見える。
一方で世界に目を向けるとイタリアが面白い。給与所得も事業所得も30年で倍増させている。
企業に勤めることと、個人で事業を起こすことの両方が稼ぐ王道になっている。

日本の未来をどう描くのがいいだろうか。高い給与の企業頼みを続けるのが未来だろうか。
やはり、能動的に稼ぐ、事業所得を増やしたい。企業頼みでない財産所得もありだ。
理想は給与で稼ぎながら、副業で事業所得を増やし、貯まった貯蓄を運用して財産所得も得るだ。
国や企業には、個人が能動的に稼ぐための支援基盤を整備して欲しい。もっと個々人を主役にしていきたい。